せどりの需要と供給について改めて考えてみた

需要と供給

物販は需要と供給理論の元で成り立っています。

もちろんこれは物販だけではなくて
世の中のビジネス全てが
この理論の元で成り立っています。

この需要と供給理論は
買いたい人と売りたい人がいて
双方のバランスで売れ行きや価格に大きく影響しているので
せどりをやる上でも必ず押さえておくべきポイントになります。

この記事ではネット物販やせどりの観点から
この需要と供給について詳しく解説していきます。

需要と供給のバランス

物販における需要とは
その商品がほしい人
何人いるかということです。

逆に供給とは
その商品を売りたい人
何人いるかということです。

この買いたい人と売りたい人が何人ずついるのか
その人数のバランスによって価格や売れ行きは変動していきます。

例えば1つの商品を
5個売りたい人が1人いて
買いたいと思っているが5人いれば
その商品は完売します。

これは需要と供給のバランスがとれている状態です。

5個しかない商品を欲しい人が10人いたら
5人しか商品を買えないことになります。
これが需要過多の状態です。

逆に商品が5個あるのに欲しい人が2人しかいなかったら
3個の商品は売れ残ることになります。
これが供給過多の状態です。

特にせどりなどのネット物販の場合は
定価という概念があまり関係ありません。

ずっと同じ金額で売っている物もありますが
せどりで仕入れる商品は基本的には
価格が変動する商品がメインになります。

適正価格を知る

適正価格とは需要と供給のバランスが
整っている時の価格を言います。

買い手にとっては納得して買いやすい価格。

売り手にとってはきっちり利益がとれて
きっちり回転していく価格。

せどりをやる上で商品の適正価格を知ることは
非常に重要なことです。

適正価格はモノレートの
グラフから読み取ることができます。

適正価格

この商品は定価が1,980円の商品です。
しかし販売当初から人気でなかなかお店で買えなかった商品で
発売当初は6,000円~8,000円でも売れていたことがわかります。

赤枠で囲った部分は市場に商品がなく
定価よりも高く取引されている時期です。

つまり需要過多の状態で
買いたいと思う人が多いので
定価よりも高くてもそれなりに売れています。

一方で青枠で囲った部分は
それまで4,000円前後で推移していた価格が
一気に2,500円まで下がっているのがわかります。

それと同時にランキングの推移も
今までとは全く違う波形になっています。

これはこの商品が再販されて
安定供給されるようになったことで
価格が適正に戻り本来なら高くて買わなかった人が
この価格ならほしいと思って買いに走った結果
このようなグラフになっています。

この商品はメディアなどの影響を受けて
一気に話題になった商品なので
おそらくあと3ヶ月もしたらどんどん下火にになって
供給過多になっていくことが予想できます。

このグラフから感じてほしいことは
この商品の適正価格がどれぐらいかということです。

適正価格は2,500円前後。
定価が1,980円なので
定価のプラス500円程度の価格なら
買いたい人がたくさんいることがわかります。

商品を仕入れする時にこの適正価格が読み取れていれば
高値で商品を掴まされることもありませんし
一番売れやすい価格帯から仕入れを逆算して考えることもできます。

需要過多と供給過多のパターン

今度は先程のグラフを「価格」「出品者」「回転(売れ行き)」
それぞれがどのような関係になっているのかを見てみます。

需要と供給と価格

まず赤枠の需要過多の状態の時は
そもそも市場に物がないので出品者の数は少なくなります
それと同時に商品価値も上がっているので価格は高くなっています。
回転はというと、あまりにも人気商品だったため
定価の倍でも欲しいと思う人がいて売れてはいますが
回転は遅めのグラフになっています。

次に青枠の適正価格の状態の時は全く逆になっています。

もしこの商品が供給過多の状態になった場合は
出品者は増えて価格が今より下がって
売れ行きは適正価格の時と変わらない
グラフになることが予想されます。

これはあくまで結果論のように見えますが
需要と供給のバランスはほとんど
このパターンに当てはまります。

細かく覚える必要はありませんが

需要過多の場合は
「価格が上がって売れ行きは遅いか普通」

供給過多の場合は
「価格が下がって売れ行きは早いか普通」

このように覚えておけば十分だと思います。

バランスが崩れた時が稼ぐチャンス

需要と供給のバランスが崩れた時は
稼ぐチャンスがやってきたと思ってください。

需要過多の場合は価格が釣り上がるので
定価で商品を仕入れすることができれば
上がった分の価格がまるまる利益になります。

しかし市場にないから需要過多になるので
すんなり見つかることは少ないです。

この場合は見つけられたチャンスですね。

一方で供給過多の場合は価格が下がりやすく
他の出品者は早く在庫をはきたいがゆえに
安売り合戦を始めます。

先程の商品だと適正価格は2,500円前後なので
商品の人気さえなくならなければ
2,500円で売れる時期が必ずきます。

それを予想して安い時に仕入れて
価格が戻ってきた時に販売することもできます。

ただしこれはあくまでも予想で
必ずそうなることはないので
その商品のポテンシャルを十分に吟味してから
判断するようにしましょう。

この記事のまとめ

・需要と供給のバランスとは買いたい人売りたい人のバランス
・適正価格を知ることで仕入れの判断や売りぬくタイミングを知る
・需要と供給のバランスにはパターンがある
・バランスが崩れた時は稼ぐチャンス

この需要と供給をしっかり理解しているかどうかは
この世界で勝ち残っていくための大きなポイントになります。

特に意識しなくてもモノレートさえ見れれば
稼ぐことももちろん可能ですが
ただそれしかやらない人は応用が効かずに
その後の成長や拡大は難しいでしょう。

需要と供給を考えながらやっていくことで
仕入れの幅も広がり仕入れが楽になります。

この商品はなんでこの価格で売れたのか?なぜこの時期に売れたのか?

常に売れた商品を見て問いかけてみてください。

その後の色んなヒントやアイデアが浮かんできます。